2011年 11月 29日
本を呼んでみる |
長い文章を書くとアクセス数がガタッと落ちますが、イナモダは長い文章の方が楽です。
というわけでアクセス数なんて気にしていないので(もともと多くありませんから)絵物語をちょっとの間連載します。
クラはマーケットが閉鎖される冬の間は『猫つづら』という小さな古本屋さんをしています。
そこにあの高校生がやってきたのですが…。
クラ「ねえ、キミは面白そうな本を探してるんじゃなくて、自分が面白くなれるコトを探してるんじゃないの?」
高校生の名前はボッチといいます。
ボッチはクラの質問に困ってしまいました。
「面白いコトを探すのなら本屋さんには来ませんよ」とボッチは返事をしましたが、「しまった」と思いました。
なぜなら本がざわめく感じがしたからです。
ボッチ「本って怒るんですね。すいません。でも本が面白いコトを教えてくれるとは思わないんですが。面白い本はやっぱり本の中で面白いが完結しているんじゃないんですか?」
クラ「本は面白い世界への扉だよ。読めばきっと血湧き肉踊る冒険が待っているのさ」
ボッチ「それは現実の世界と本がリンクしているってこと?」
クラ「キミのそういう考え方がキミのまわりの世界を面白くしていないんじゃないの」
「たとえば」と言ってクラは一冊の本をボッチに見せました。
それは岩手県北部から青森県の南部地方に伝わる「ナニャトヤラ」という盆踊りの歌のことが書かれた本でした。
クラ「おっ言い間違えたね。ナニャトヤラとナニャトラヤ。キミはどうやら面白い世界の鍵を回してしまったようだよ」
その時です。
狭い『猫つづら」の店の奥でホコリにまみれた一冊の本が手を挙げました。
続く
※「ナニャトヤラ」は「ナニャドヤラ」と言う方が一般的ですが、私の祖母は濁らずに言っておりましたので、そっちを使っています。それにお話は濁らない方が都合がいいのでw
というわけでアクセス数なんて気にしていないので(もともと多くありませんから)絵物語をちょっとの間連載します。
クラはマーケットが閉鎖される冬の間は『猫つづら』という小さな古本屋さんをしています。
そこにあの高校生がやってきたのですが…。
クラ「ねえ、キミは面白そうな本を探してるんじゃなくて、自分が面白くなれるコトを探してるんじゃないの?」
高校生の名前はボッチといいます。
ボッチはクラの質問に困ってしまいました。
「面白いコトを探すのなら本屋さんには来ませんよ」とボッチは返事をしましたが、「しまった」と思いました。
なぜなら本がざわめく感じがしたからです。
ボッチ「本って怒るんですね。すいません。でも本が面白いコトを教えてくれるとは思わないんですが。面白い本はやっぱり本の中で面白いが完結しているんじゃないんですか?」
クラ「本は面白い世界への扉だよ。読めばきっと血湧き肉踊る冒険が待っているのさ」
ボッチ「それは現実の世界と本がリンクしているってこと?」
クラ「キミのそういう考え方がキミのまわりの世界を面白くしていないんじゃないの」
「たとえば」と言ってクラは一冊の本をボッチに見せました。
それは岩手県北部から青森県の南部地方に伝わる「ナニャトヤラ」という盆踊りの歌のことが書かれた本でした。
クラ「おっ言い間違えたね。ナニャトヤラとナニャトラヤ。キミはどうやら面白い世界の鍵を回してしまったようだよ」
その時です。
狭い『猫つづら」の店の奥でホコリにまみれた一冊の本が手を挙げました。
続く
※「ナニャトヤラ」は「ナニャドヤラ」と言う方が一般的ですが、私の祖母は濁らずに言っておりましたので、そっちを使っています。それにお話は濁らない方が都合がいいのでw
by inamoda_jjj
| 2011-11-29 14:30
| ナニャトヤラ異聞